2017年6月27日(火)

まだ5時やというのにおっさんライダーたちは起きだし、辺りはばからぬ声量で会話するから寝られんやないか。っつうてもヨッシーも起きとったけど。

今日もまた曇り空の寒い日になりそうな気配の中、8時半にライダーハウスを出発する。

これから通る塩狩峠は、今回の旅の中でも大きな意味を持つ場所なのだ。

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標高は300m無いのでたいした坂道ではない。30分ばかりエッチラオッチラやってたら峠についた。

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看板にもあるように、三浦綾子の書いた同名の小説「塩狩峠」の舞台になった場所である。明治に起こった列車事故で殉職した鉄道員の話し。

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前回この峠を越えたときはすでに夕方になっていたので特に見学することはなかった。ただこの看板によって小説の存在を知り、その後旭川図書館でたまたまその本を見つけて読んだのがご縁の始まりになった。

駅舎を見るのも今回が初めて。

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充分に泊まれそうな無人駅。

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この鉄路の先で事故は起きたのだろう。どのあたりかはわからないが。

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鎮魂の気分であるので神妙な顔つきになっとる。小説を読んだので、この場所全体が殉職者の魂を鎮めているような空気を感ずる。

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鉄道員長野氏の殉碑がある。

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最後部車両の連結が外れ、坂道をバックし始めた客車を止めるため自ら線路に身を投じ乗客を救ったのである。

本を読んだのはもう7-8年前になるが、それ以降たまに振り返り思うのは、自分に同じことができるだろうか?と己に問うのである。

できるような気もするし、やっぱり無理かもとも思う。結局その場にならないと答えは出せないと。

「神様わたしの命をお使いください」。ヨッシーは仏教徒だけれどキリスト教系の学校だったから聖書も読んだし牧師の説教も聞かされた。しかし覚えている中で、「命をお使いください」という言葉とは出会っていなかったと思う。

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続いて三浦綾子記念館へ。入場料200円。実際の住居は旭川市内にあったが、1999年にこの場所に移築保存されている。館内撮影禁止。

三浦綾子の壮絶な人生とも触れることができ、来て良かった。受付の30代ちょっといい感じの女性と世間話して記念館を出る。

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峠からは下りである。バンバン走って距離を伸ばす。目的地の下川町までは80キロ弱の道のりなのでヨッシー的にはかなり無理がある。急がねば。剣淵道の駅に寄る。

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ここは富良野のブラックとその弟子タツオと川下りに行った際にも立ち寄った。お目当ては鳥もも焼きと蒲鉾屋。しかーし!まさかの臨時休業!ヨッシー持ってるわ~。

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鳥もも焼きはやってて良かった。350円也。単純な塩コショウ味がうまい。

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士別で買い物している間に雨が降り出す。いかんがな。下川町で泊まろうと思ってる電車は17時までに申し込むことになっとるのだわ。30分も雨宿りしてしまった。

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名寄の市内をパスし、なんとか下川町内に入った。ギリ間に合うか?

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間に合った~。16時40分受付完了。今日の泊まりはヨッシー一人っぽい。

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泊まるのは2回目だから勝手はわかっとる。かなりヘトヘトなので焼酎飲んだら寝てしまった。

以上